自己PRが苦手な方へ!履歴書は応募先への手紙

建設業界の転職活動 履歴書は応募先への手紙だと思って

転職活動に必要な書類で、一番肝心なのが「履歴書」ですよね。スラスラと書けてしまう人にはとくに必要ないですが、自分で書くことを考えて書くとなると困り果てるという人が多いと思います。今回は一番の難関である「自己PR」について、書き方・考え方をご説明します。

目次

履歴書の考え方を変えてみよう

建設業界の転職活動 履歴書の考え方を変えてみよう
履歴書を書くときに一番悩むのが、「自己PR」だという人も少なくないのではないでしょうか。ついつい後回しにしてしまって、最後に自己PRを書くことになるという人も多いでしょう。

自己PRと聞いて、「自分にアピールポイントなんかない」「なにを書けばいいか分からない」となりがちですが、そんなときは履歴書全体にもう一度目を向けてください。履歴書はいわば「一通の手紙」で、「自分がどんな人物なのか」「これまでどんな経験をしてきて、これからなにをしたいのか」など、伝えたいことのすべてをその中に込めるようにしましょう。

学歴・職歴・免許や資格の項目は客観的な事実を書くところですから、書くのが比較的簡単な代わりにあまり自由度が高いものは書けません。趣味・特技や志望動機の項目は比較的自由に書けるスペースですが、逸脱した内容は書けないでしょう。

そうなると自己PRの欄だけが、自由に書ける欄になるのです。書くことが思いつかないからと適当に書いてしまっては実にもったいないし、むしろ自分の個性を表に出し他の応募者との違いを見せつけることができる、最も大事な項目だといえます。

自己PRは一番最後に書こう

建設業界の転職 自己紹介は最後に書こう
履歴書全体を見渡して、他の項目では伝えきれていないこと、言い足りていないことはないかどうか確かめてみましょう。その履歴書という手紙を受け取った相手は、あなたのことをどう思うでしょうか。それを考えるのが、自己PRを書くときの心構えになります。

「自己PR」という言葉に惑わされ、さんざん自分がアピールできることを考えた結果、「私は電気工事士の資格を持っており、電気設備工事の経験があります」、「二級建築士で設計に自信があります」などと書いてしまいがちです。

しかしこのような内容は、職歴、免許や資格を見れば分かることですから、特別なエピソードやアピールできる業績がないのであれば、わざわざ自己PRに書く必要はないでしょう。履歴書は文字数が限られていますから、同じことを何度も書くと他にアピールポイントがないと思われてしまいます。

ですから自己PRを最後に書くことで履歴書全体のバランスを確認しながら、文字数限界まで効率よく履歴書を仕上げることができるのです。

大切なのは相手に伝えたいことを伝えること

建設業界の転職 自己PRで大切なのは相手に伝えること
「自己PR」という言葉を気にしすぎる必要はありません。どうしても気になってしまう方は、「自己PR欄」ではなく「自由記入欄」と言い換えてみましょう。履歴書という手紙の中であなたが他の項目で伝え足りないことを、自由に書ける項目だと考えた方が書きやすくなります。

たとえば、職歴が短く不安だという方は「現場監督として戸建て住宅や、小さな事業所から高層ビルまで多くの経験があります」といったように、具体的な仕事内容を書くことで経験の多さをアピールできるでしょう。

趣味や特技の欄で書くことがあまりないという方も「いろいろな現場でチームを組み、いつも円滑なコミュニケーションを大切に、明るく元気に仕事をしてきました」など、人間性を伝えるような内容を書くことができます。

免許・資格が少ないという方は「宅地建物取引士の資格取得に向けて勉強中です」「未経験の仕事にも積極的に挑戦し、必要な資格があれば取得します」と書くことで熱意を伝えられるのです。このように自己PRの項目を活用して、あなたという人間を伝えられる手紙を完成させましょう。

書類作成はいろいろと悩んだり詰まったりしますよね。書き方よりも発想を転換して、相手にどうやって伝えるのがいいかという点に重きをおいてみてください。そうすることで「わかってほしいこと=面接でしゃべること」にもつながります。ひきつづき転職活動頑張ってください!

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