転職の面接はスーツで受けるのが一般的です。派手なデザインのものは避けたほうが、誠実さが伝わりやすくなります。勤務中の建設現場から面接会場に直接行く場合は、スーツを着ていけないこともあるでしょう。その場合は、少なくともジャケットだけは持参していき、面接会場に着く前に羽織るようにしてください。ただし、事前にスーツでなくても良いと伝えられている場合は、それほど服装に神経質になる必要はありません。オフィスカジュアル程度の落ち着いた私服で行くと良いでしょう。もちろん、その場合でもスーツを着ていくことに問題はありません。

面接には遅刻しないのが当然のマナーであり、遅くても開始の5分前には到着しておくのが望ましいです。仕事が終わってから面接に行く場合は注意しなければなりません。建設の仕事は天候などの影響を受けるので、仕事が長引いて間に合わないケースもあります。遅れることが分かった時点で、すぐに応募先に連絡してください。間に合わないことを伝えて、誠意を込めて謝罪することが大切です。正直に理由を言って、到着時刻の目安も伝えておきましょう。応募先が日時の変更を提案してくれることもあります。無断で遅刻をすると、その時点で不採用になりかねないので注意しましょう。

面接室に入るときのマナーは2種類あります。面接官が先に入室している場合のマナーと、自分が先に入室する場合のマナーです。面接官が先の場合は、自分の名前が呼ばれるまで待ちます。呼ばれたらドアを3回ノックしてください。「どうぞ」と返事が聞こえたら、「失礼します」と言って入室します。席の横に移動してあいさつし、着席を促されたら座りましょう。自分が先に入室する場合は、下座の席に移動して立った状態で面接官を待ちます。案内人に上座の席に座るように指示されることもありますが、その場合は素直に従ってください。

質疑応答が終わっても油断してはいけません。退室のマナーもチェックされているからです。それが悪ければ、面接全体の印象が悪くなってしまいかねません。まず、椅子に座った状態で面接に対するお礼を伝えます。お辞儀をして立ち上がり、椅子の横でもう一度お礼を述べましょう。ドアまで移動して、退室するときに最後のあいさつをします。建設業界はでは、明るい性格でコミュニケーション能力が高い人が求められています。あいさつをはじめとしたマナーは重要な評価のポイントであると考えておきましょう。玄関から退出するまで見られている可能性があります。受付やすれ違う社員に対しても礼儀正しく振る舞ってください。