仕事を探す上でまず決めておきたいポイントは、自分が何を求めるのかということです。職種ももちろんですし、給与面など待遇に関しても目標を決めておきましょう。休日を重視するのか、資格取得または経験を積むことを目的にするのかでも方向性は変わってきます。建築業界の場合は、経験や資格が収入に反映されやすい職業でもあります。しかし、その資格を取得するにも条件によっては実務経験を必要とする場合もあるでしょう。必要な経験が積める上に資格取得支援などが利用できる職場であればさらに理想的です。建築業界は職種や会社によって休日が不規則になる場合も少なくはありません。休日がしっかり取れることを重視して転職を考えるなら、その分減給にならないかどうかを考えて求人探しをするのも大切です。

転職を成功させるには、どこで求人を探すかというのも重要です。公共の職業斡旋所で探すのか、それとも民間運営の職業斡旋所を利用するのかでも違ってきます。どこを利用するのが自分に合っているのか考えてみましょう。例えば公共機関であれば職業訓練を利用することも可能です。必要な教材や交通費などは自己負担ですが、ほとんどの訓練を無料で受けることができます。自分が求めている訓練があれば利用して就職に生かすのもいいでしょう。自治体から助成金を受けている求人も多いので、助成金の内容によっては未経験での就業や中高年の採用に力を入れている企業もあります。民間の求人サイトを利用するのもいいですし、転職エージェントを利用するのも良い方法のひとつです。転職エージェントのメリットは面接日のセッティングから給与の交渉までしてくれるという点です。求人サイトも転職エージェントも無料で利用できるところが多いため、失業中の人でも気軽に登録できます。転職エージェントは面接日など都合に合わせて代理交渉してくれるので、働きながら求人を探したい人に向いています。

応募したい求人が見つかったら、その会社が何を求めているのかを考えましょう。それは資格や経験などもそうですが、どんな人材を求めているかということです。ホームページがあれば理念や経営方針を明記しているところも多いので、参考にして会社が求めている人物像のヒントにしてみましょう。活躍中の社員のインタビューなどを閲覧できる場合はそれも参考になります。そして、どんな会社なのかを見極めてください。入社してみると外からの印象と違っていたということもあります。それを回避するためには、口コミを参考にするのもいいでしょう。転職エージェントを利用する場合は、実際の環境を見てもらうのもいいかもしれません。人間関係はどうか、勤務時間や離職率はどうかという点を押さえると、会社の実態を把握することはできます。ホームページを持っている会社なら、取引先や会社の実績はどうかを見ることで安定性や将来性があるかどうかの目安になります。