だれもが面接は緊張するものです。むしろ緊張せずに面接に行くほうが危険かもしれません。緊張するということは、予め事前準備もするし無駄なことも言いにくくなるからです。ここでは面接の基本的なポイントをお伝えしますので、事前準備にお役立てください。
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面接が始まるとまずは自己紹介を求められます。このときの自己紹介は今までの職歴や、これまでの経験・実績や成功体験を話しましょう。あまり最初から、あれもこれもと述べたりせず要点を手短にまとめるのがよいでしょう。
次に志望動機や転職理由について尋ねられます。ここで気をつけるべきことは、転職理由として現在の職場や仕事に対しての不満を述べないことです。今の職場が嫌だからやめるのではなく、より自分がステップアップするためであるという前向きな姿勢をアピールしましょう。
そのあと多くの場合「入社後なにをしたいか」や「入社してどうなりたいか」といったことが尋ねられます。いままでの経験やスキルを活かしてどのようなことにチャレンジしたいのか、将来どのようになりたいのかということをしっかり頭の中にまとめておきましょう。
どれだけ建設業界の仕事を理解しているかを見るために「建設業界の仕事をする上で必要な素質はどんなものだと思いますか?」「建設業界で仕事する上で、どのような心づもりが必要だと思いますか?」といった、抽象的な質問がされる場合もあります。
そういった質問にはいままでの経験を総動員して答えていきましょう。危機管理、コミュニケーション、現場仕事の効率についてなど、いろいろな答え方ができると思います。正解がない分、あなたの人間性も測られています。
これらの質問が終わると、入社日や勤務地、勤務時間、希望給与などの諸条件の確認になります。ここで希望を述べる場合、大切なことは単なるわがままだと思われないようにしっかりとした根拠を踏まえることです。
面接の最後には質疑応答の機会が与えられます。企業についての質問、希望する部署の業務についてなど、確認したいことは事前に用意できるはずです。この質疑の時間は熱意をアピールするチャンスですので、質問することで上手に熱意や姿勢をアピールするよう心がけましょう。
一番大事なことは自分が採用された場合に、「どのようなことができるのか」や「仕事に真摯に向き合う姿勢であること」を示せる質問を面接官にぶつけてみることをおすすめします。
具体的な例としては「このような経験を活かして働くステージがありますでしょうか?」「もし自分が採用された場合、最初はどのような仕事を担当させてもらえるのでしょうか?」といったものが挙げられます。
この質問には面接官に仕事に対する強い関心を持っているとアピールできることと、面接官の印象に残りやすくなるということの2つのメリットがあります。良い印象で記憶に残る絶好のチャンスというわけです。
建設業界に限らずどのような業界であっても、採用される人は社会人としての基本ができている人です。たとえば姿勢が良く落ち着いた態度であることやハキハキとした会話ができること、身なりがきちんとしていることなどです。
ほかにも仕事に対して前向きであることや、あらかじめ会社の仕事を把握しているということも重要かつ最も基本的なポイントです。 面接の場ではそういった社会人としての基本的なマナーがしっかりできているかどうかが見られているということを忘れないようにしましょう。
その一方、面接で聞かれる質問の中には、建設業界に特有のものもいくつかあります。たとえばオリンピックや復興に関する特需についてなど、時事ネタに関する意見を尋ねられることがあるかもしれません。
面接に臨む前には自分の意見を伝えることができるよう、あらかじめ調べておいたほうが安心です。建設業界の今後に関することや、実際に施工された建築物や最近の技術に対する印象を尋ねられることもあります。
もしも面接を受ける会社のホームページがある場合には、どのような企業理念を持っているのか、これまでにどのような施工実績があるのかといったことをチェックしておきましょう。企業研究や業界研究をあらかじめしっかりと行っておくことによって、どのような質問に対しても落ち着いて答えることができるようになります。