現場作業は年中汗をかく仕事場。「仕事のあとにひと風呂浴びて帰りたい!」「なんなら車じゃないから風呂上がりにビールでも飲みたい!」なんて人、多いと思います。そこで今回は、オススメの入浴施設を選りすぐりでご紹介。今日にでもこれからスッキリしに行けますよ(銭湯の休業日にはご注意を…)。
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最近、どの地域でも新しい店舗ができるのは「スパ銭」と略されることも多いスーパー銭湯ですが、昔ながらの絶滅危惧種「銭湯」と何が違うのでしょうか。オススメを見る前に、ここで一度理解をしておきましょう。
ちなみに「公衆浴場法」は昭和20年代に施行されたもので、戦後悪化していた衛生環境の再整備のために制定されたものです。昭和56年ごろになると銭湯が減り始めていて、「公衆浴場確保のための特別措置に関する法律」が施行されていますが、それも「公衆浴場法」に付帯されたものです。
今ではオシャレで刺青・タトゥーを入れる人も増えていて、ジョブケンユーザーのなかにもある程度の人数がいると思います。ファッションとして認知度が上がり、昔ほど警戒感がなくなっていますが、入浴施設(と夏場のプール)に関しては、いまだに肩身の狭い思いをする人が結構いると思います。では実際に入場を断られるのかどうか調べてみました。
千葉県成田市にある「成田の命泉 大和の湯」のウェブサイトのFAQには以下のような文言が記載されています。
資料出典元:千葉県成田市「成田の命泉 大和の湯」
成田という外国人が多い土地柄もあるかもしれませんが、このように拒否をする必要はないと考えるスーパー銭湯も出てきました。「刺青をしていてもきちんと良い仕事をしてる〜」のくだりは個人的にすごく納得できる部分ですが、家族連れの方などからは批判的な意見も寄せられたようです。
また上で紹介した「公衆浴場法」についても刺青やタトゥーを入れている人の入場制限をしている文言はありません。2017年2月、国会においても「公衆衛生を害する者、伝染病に罹患している者」は法律で制限されていますが、「刺青やタトゥーだけを理由に公衆浴場の利用を制限されているものではない」と発言されていて、あくまで各浴場において独自に判断をして入場をお断りしているというのが実状です。
とくにスーパー銭湯(と温泉・プールなどの)娯楽や保養要素のある施設においては、そもそもの銭湯の意義である「地域住民の公衆衛生」の概念とは違う部分で運営されているので、評判や集客率などを鑑みて「刺青出入り禁止」としている場合がほとんどです。その逆に昔のスタイルの銭湯に関しては、公衆衛生の概念の上に立っているので、断られることが少ないのです。
画像出典:東京銭湯
東京で銭湯に入りにいくなら、都内の各銭湯で購入できる回数券がお得です。10回券で4300円なので、全部で300円お得に。しかも毎度毎度、番台などでお金を払う必要もなくなるのでとっても便利です。ひとつの現場が終わって、次の現場に行っても、銭湯を探す楽しみも増えますね。
おまたせしました。編集部がオススメしたい、都内銭湯を6軒ピックアップしました。都内ほうぼうの銭湯を紹介したので、現場帰りなどに立ち寄る参考にどうぞ。編集部で刺青・タトゥーがNGが確認取れているの場所は、店名横に明記させていただきました。
(※刺青・タトゥーを入れている方の入場可否は、念のため各店舗様にご確認ください)
画像出典:ふくの湯 google map
JR田端駅前通りを動坂方向に南下していくと、左手に和風モダンの温泉旅館のような建物が見えてきます。それが「ふくの湯」です。とても銭湯とは思えないアーティスティックな、デザイン性の高い店内は、「銭湯とはこういうもの」という概念を覆してくれます。
浴室のライティングやモザイク壁画もオシャレで、仕事のあとのリラックスにもってこいです。場所は「谷根千」と呼ばれる千駄木エリアの真ん中にあるので、電車の方はJR田端駅・地下鉄本駒込駅または千駄木駅からどうぞ。
刺青・TATOO NG
画像出典:南青山 清水湯 google map
上で紹介した「ふくの湯」が和モダンならば、こちらの清水湯はシティモダンなタイプの銭湯です。東京の中心部・青山にあるこの銭湯は、100年を超えてもこの地に続く由緒ある銭湯。ちなみに青山はその昔、青山通りには都電が通り今のような高い建物はなく、表参道の旧同潤会アパート(現在の表参道ヒルズの位置)に代表されるように、大きな住宅地でした。
リニューアルを機に、ギャラリーを併設したり、3タイプのジェットバスを導入したり炭酸泉があったりと、銭湯価格で入れるのに、充実した設備を揃えています。車の方は青山通りから東側へ入った場所です。電車は地下鉄表参道駅からすぐの好立地。
画像出典:東京銭湯 google map
建築系の仕事をしている人なら、ぱっとみてお分かりいただけるだろう宮大工様式の構造物。構造は鉄筋ということですが、この建物が残っているのは、長年に渡って手入れをちゃんとしているからでしょう。もはや都内で探すのも難しいくらいの出来栄えです。
お店を真正面から見ると、ちょんまげが付いているお殿様のような様相は、年季と迫力を感じます。ぜひ一度見て実感してください。車の場合は、西武池袋線保谷駅から富士街道・旧早稲田通り方面へ一方通行を南下してください。電車だと西武池袋線大泉学園駅が最寄りだけど、ちょっと距離があるかも。
画像出典:蒲田温泉 google map
第一京浜から京浜急行の線路をくぐって少し入ったところにある温泉銭湯。東京の温泉といえば、麻布十番か、この蒲田かというくらい有名で歴史ある浴場です。昭和12年創業で少々古めかしいのはご愛嬌ということで。
この蒲田のお湯は、真っ黒いお湯で筋肉疲労や傷に効くとされているので、現場仕事あとにぴったりですね。銭湯価格なのに、2階には大広間の休憩設備も備えていますので、ゆっくりくつろいでから帰れます。電車の方は、京急蒲田駅かJR蒲田駅から歩けます。
環八の砧(きぬた)付近から少し西側に入った住宅街にあるのがこの温泉。温泉槽は黒湯で、そのほかに普通の透明なお風呂のほか、サウナ3種類に水風呂、さらに小さめのプールやジャグジーまであります。
住宅地の銭湯なのに充実しているのにびっくり。ちゃんと駐車場もありますので、現場帰りに車でよっても大丈夫です。電車の方は小田急線祖師ヶ谷大蔵駅からどうぞ。
画像出典:湯の森 深大湯 google map
こちらも460円で入れる公衆浴場ながら、施設が充実したお風呂屋さんです。晴れた日は富士山が望める(かもしれない)露天風呂や、8つのジャグジーを設けていて、本当に460円でいいの?と疑うほどの充実っぷりです。無料の駐車場も完備されています。
そばで有名な深大寺からすぐなので、現場帰りにそば食ってから風呂に浸かるなんてどうでしょう? 東八道路から武蔵境通りに入って2分ほどで見えてきます。電車の方は、調布、三鷹、吉祥寺各駅からバス利用で。
刺青・TATOO OK
画像出典:成田の命泉 大和の湯 google map
上の「銭湯タトゥー問題」でせっかく紹介したので、こちらでもご紹介します。日本の玄関口、成田空港から近いので外国人のお客様も多いようです。場所が場所だけに車じゃないと行くのは大変ですが、湯の花も漂う本格的な温泉で浸かりに行く価値はあります。
大型化リニューアルされたスーパー銭湯ですので、露天風呂などの入浴設備の綺麗さもさることながら、食事処やスパやジムなども充実しています。露天風呂付き個室もあるので、週末にゆっくりするのに使うのもよさそうです。スーパー銭湯なので、価格は事前に確認を。