職務経歴書には、今まで就いてきた職業をすべて書きます。今までに経験してきた仕事のすべてがアピールポイントになりますが、中でもアピールしやすいのが直近の仕事です。有している知識なども新しいものが期待されますし、採用してすぐに経験を活かせると感じてもらえます。まだ勤務中の状態で求職する場合には、直近の職業欄には勤務中の企業名とその業務内容を記入します。自分がどのような部署でどんな業務に関わっているのかを明確に書いておきましょう。勤務先の機密漏えいにつながる内容は印象も良くありませんしタブーですが、応募先でそのまま活用できる経験などは歓迎される見込みが高くなります。特に応募先の企業で導入を検討している技術や業務であればかなりアピールできることが期待できます。

今までの勤務先で行なってきた業務内容は、できるだけ詳細を記すのもアピールのひとつです。例えば部署名や工事名だけではなく、どのようなことを行う部署か、どのような工事かなどを書くのもアピールにつながります。同じ建設業界であっても企業によって扱っている仕事の規模や種類はさまざまな上に、採用担当者は建築のすべての知識を持っているとは限りません。説明を加えることで具体的なイメージがしやすくなります。特にその会社だけの特殊な工事や技術の場合は、どのようなことに必要でどんな内容のものかを明記しておくといいでしょう。その中で使える自分の技術や資格、経験なども一緒に明記しておけば、さらに強く印象付けることができます。建築などのような業界においては、その職人にしかできない技術はたくさんあります。それを上手にアピールしましょう。

職務経歴書には、職務経歴を一通りまとめた後に資格やスキルなども別項目として加えます。ここで忘れてはいけないのが、建築に関係のない資格やスキルであってもしっかり記入することです。応募先に関連性がないと記入しない人もいますが、何が採用担当者の目にとまるかは分かりません。建築に関する資格やスキルはもちろん重視するべきですが、さまざまな職業に共通する資格なども重要です。または、特殊な仕事に活かせる資格なども同様に考えてください。採用担当者はどのようなところに可能性を見出してくれるかは分かりません。判断するのは応募先の採用担当者です。自分で勝手に必要のないものと判断しないように注意しましょう。持っているすべての資格やスキルが自分のすべての財産だと考えて行動してください。